高知のオーダーメイドジュエリー専門工房のMisabouです。
今回のオーダーは、特大サイズのメンズ用ネックレスチョーカーの製作です。
ご希望は羽のデザインなのですが、デザイン自体は「このデザインで」というものが既に決まっていたので、そのイメージで製作を開始することに・・・。
羽デザイン部分のサイズが10㎝ということで、原型用の大きなワックスブロックを用います。
普段はこれを必要サイズに切って使うのですが、今回は面積はそのままで必要な厚みの分だけ切って使うことにしました。
切るだけでも一苦労^^;
厚みを調整したブロックワックスを使い、原型製作開始です!
デザインに合わせて、どんどん削っていきます。
ひたすら削り・・・
次に、表の細かい部分も仕上げていきます。
大体の形はできました。
今度は裏面。
10㎝サイズなので、そのままではシルバーになった時に100gを超えて重くなりすぎ、実用性に欠けるため「裏抜き」を行います。
裏側の余分に目方がつく部分を削ります。
実際に無垢の状態よりは軽くはなりますが、見た目のボリュームはそのまま。
裏抜きした部分は、光が透過するので透かして見たら分かりやすいですね。
光に当てながら、出来る限り均一な厚みになるように削ります。
原型が仕上がったら、レザーへ通してイメージ確認です。
サイズも間違いなく、10㎝です^^。
レザーもトップに合わせて太めをご用意しました。
色はブラウン。
チョーカー用のレザーが通る部分も問題なさそうです。
今回のオーダーは、大きさがポイント!
原型を実際に確認していただく事に・・・。
実は、最初のご依頼時に「このデザインで」ということで拝見した画像があったのですが、
それを見る限り、正直ここまで大きいサイズを想像していなかったんです^^;
(精々、3~4cmかな~って。)
ご依頼いただいた方は、ご本人曰く”体格が良い”とのこと。
最初の原型は小さすぎたということで、ご自身で採寸をして10㎝×6㎝サイズに決定となったんです。
実際に、ご希望サイズに辿り着くまでに4パターンのサイズを製作しました^^;
特殊なオーダーの場合は、普段以上に手を尽くす必要がありますね。
原型チェックを終えたら、鋳造工程を経て仕上げへと突き進んでいきます!
↑鋳造から上がってきた特大フェザー。
↓いつものように、湯口という余分な“おへそ”を切り取り、研磨をしていきます。
物体が大きいと、湯口数も増えるし、大きくなるので湯口処理だけでも以外と手間がかかります。
全ての湯口を取り除き、研磨へ。
凹凸の細部まで磨き込んでいきます。
最後に「バフがけ」という高速回転をするモーターで品物を磨き上げる工程を経て、仕上がりとなります。
ここまで、あっとゆー間に思えますが、それなりに時間を要する作業なんです。
1つ1つの工程の積み重ねの結果が、仕上がりに現れますからどの瞬間も気を抜く事は出来ません。
研磨後、仕上がりです。
最後に、レザーを通して完成となります。
原型通り、最大幅約10㎝での仕上がり。
チョーカーの長さは、調節できるようにアジャスターチェーンを取り付けています。
長さは、48㎝~53㎝の仕上がり。
見た目が軽々しくならないように、厚みもしっかりつけています。
↑裏抜き部分は、こんな感じに。
最終グラムは、63.89g。素材は、スターリングシルバー。
特大10㎝フェザーネックレスチョーカーの完成です。
う~ん!迫力!
世界に一つの特注品。
オーダーメイドの醍醐味は、”あなた”を表現した思いのままの「オンリーワン」が出来ることです。
あなたのために全ての時間と労力を注ぎ、1つの作品を”共に”作り上げていくオーダーメイド。
そんな「特別」を、あなたも味わってみませんか?
M様、ありがとうございました!
最後まで読んでくださり、ありがとうございますn(_ _)n
↓応援クリックよろしくお願いします↓
Misabou Official Web Site>>https://misa-bou.com
*ご来店時、要予約