高知のオーダーメイドジュエリー専門工房のMisabouです。
今回は、誕生日プレゼント用のオーダーメイドをご紹介。
なんでも、ダンサーさんへ贈るプレゼントとのこと。
デザインに対するこだわりとご要望は・・・
パフォーマンスの際、衣装（ジャケットスタイルが多い）に合わせて使うイメージ。
名前が「Lily」なので百合や百合の紋章をモチーフにしつつ、少し存在感があるタイプがいい。
制作事例を見させていただき、オーダーしたいと思いご連絡いたしました。
基本的にはデザインお任せします！
ただ、ゴテゴテしすぎて安っぽくなるのだけは避けたいです。
とのこと。
ちなみに、ダンサーさんは男性です^^。
なので、百合モチーフを男性仕様にデザインするというのが基本テーマ。
“存在感を意識しすぎてゴツくならないように、それでいて百合の花や紋章のような気高さも表現できれば・・・・”
と、企みながら^^
早速にデザインアップを開始！
1つのデザインを考えるのに何十パターンものデザインを考えます。
紋章や花、色々なパターンを考えてその中からご提案するデザインをピックアップ。
提案デザインの中から、
「これとこれ（のデザイン）の系統に透かしを入れるとどんな感じになりますか？」
というご要望を受けて、アレンジアップをします♪
アレンジ提案を経て、最終的にこちらのデザインに決定！
「永遠に咲き続ける百合」というテーマ、フォルムも素敵ですしテーマが作品から伝わってきます。
と、デザインのご感想をいただき・・・
こちらのデザインで製作開始です！
まずは原型から。
フォルムを整えながら、細かい部分の切削をしていきます。
花の柔らかい流線フォルムと、凜とした佇まいを立体感をつけてどう表現するべきか・・・
かなり考えながら製作した部分です。
こちらはダンサーさんが着用するものなので、動きの邪魔になってはいけないのでボリューム感にも気を使いました。
男性用のネックレスなので、全体的なバランスを考慮して本体サイズは約3.5㎝程度に。
バチカン（チェーンを通す部分）を含めても約4cmでの仕上がりになるようにしました。
原型が出来上がったら、これを鋳造して地金にします。
こちらが鋳造から上がってきた状態のパーツ達。
素材はシルバー。
シルバーの研磨前の姿はこのように白い状態なんです。
これを研磨することによって、シルバー光沢が出てくるわけです。
今回はパーツを組み合わせる作業がありますので、光沢研磨をする前に”ロウ付け”という溶接作業をおこないます。
別々のパーツの状態だったものを組み合わせて溶接し、1個の製品に。
後は磨き街道まっしぐら！！
ネックレスのトップ（ヘッド）本体が出来上がったら、お次はチェーン。
このチェーンは、【ロング喜平】というタイプのシルバーチェーンです。
チェーン幅は2.7mm幅あります。
「チェーンはトップがよりよく見えるものをつけていただければと思います。」
ということで、いわゆる”おまかせ”でした。
百合の花のデザインが生きるチェーン・・・。
ご要望を受けて色々と考えましたが、こちらがベストだと考えご用意しました。
通常の喜平チェーンよりもロング喜平の方が空気感もあり、少し優しいイメージになります。
ですが、喜平チェーンならではの丈夫さと存在感も兼ね備えているからダンサーさんの胸元へはピッタリかなと^^
トップの雰囲気に合わせるために、少し手を加えます。
シルバー特有の加工でもある「いぶし加工」を行い、
黒く硫化したチェーンを、少し磨き直します。
そうすると、白々ピカピカしていたチェーンが渋い表情になりました。
チェーン加工はこれで終了。
トップも合わせていぶし加工をします。
こんな感じで・・・。
百合の花から感じる品格、ダンスという動きを表現した透かしを入れたデザイン。
いぶし加工によって、立体感と透かしデザインがより生きてきました^^
いぶし後に、細部の仕上げをし直せば完成です。
早速にチェーンと合わせてみましょう♪
バランスも良い感じで、ジャケットに合わせて使っても相性はバッチリな感じに仕上がりました！
ワン&オンリーの永遠に咲き続ける百合の花。
あなたの胸にも咲かせてみませんか^^？
（ちょっと↑セリフがクサかったらごめんなさいねw）
最後まで読んでくださり、ありがとうございますn(_ _)n
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