高知のオーダーメイドジュエリー専門工房のMisabouです。
オリジナルリングを贈りたい
今回は、プレゼント用オーダーです。
なんでも、革と金属のブレス、ドッグタグを好んで身につけてられる29歳、男性への贈り物とのこと。
いただいたご希望は、
お仕事で歌を歌ったりバンドでの活動をされている方なので、マイクやギターを持つのにあまり邪魔にならないデザイン、サイズだと助かります。
左手中指につけるそうです。
むくみやすい体質の方なので、後から調整できるデザインにしていただけると幸いです。服装のアクセントになるような、ワンポイントのデザインで、モチーフに骨を入れてほしいです。
です。
どんな感じの方か、イメージできる位の情報をいただいたのでさっそくにデザインアップ♪
初回のデザイン提案を経て、
大まかなイメージがきちんと伝わっていて安心しました。
特に、4が気に入ったのですが、2に石を入れたらまた雰囲気が変わってくるのではと思い迷っております。
そこで、2の中央横向きの骨の所に均等な間隔で小さな石を入れてみたデザイン、他、2の雰囲気を崩さない程度に変えたものを数パターン書いてみていただいてもよろしいでしょうか?
4の全体図も可能であれば合わせてお願い致します。
その2つを見た上で、どちらの方に進むか決定したいです。
という、具体的な希望&指示をいただいたので、踏まえて更にアレンジアップを行います。
打ち合わせの結果、↑上画像には無いデザイン(別途、展開図を描いたデザインがあるのですが)に決定!^^
製作ーワックス原型
デザインが決まれば、製作です。
まずは、ワックス原型の製作をします。
ワックスは、ロウソクのような素材なので、切ったり削ったりも出来るし、溶かして盛り付けたりも出来ます。
足したり引いたりしながら、形造っていくわけです。
アルコールランプなんかも使います。
今は電気で加熱して、一定の温度を保てる「WAXペン」という工具がありますが、
アルコールランプを使った方が、条件によって盛り付けが”綺麗に出来、且つやり易い”時があるので、時々ランプを使います。
Misabouでは、デジタル機器も色々と用途に応じて使いますが、アナログ工法も含め両方のそれぞれの良い面を生かしながら、ものづくりをしています。
骨の感じを出すには、アナログな手作業に限ります。
原型が出来上がったところで、1度原型チェックをしていただきます。
修正が必要な場合は、この時点で行います。
修正箇所、特に見当たりません。
イラスト通りの物になっていて安心しました。このまま進めていただけたらと思います。
と、OKをいただいたので次の工程へ進みます!
仕上げ
仕上がった原型を、鋳造工場に送ります。
シルバーになって戻ってきたリングが上画像↑。
Misabouでは、鋳造は行っていません。
時々、聞かれます…。
”鋳造もしているのか”
と。
小さな工房です。
鋳造を行う設備は構えていません。
(規模が小さくても、セルフキャスト(鋳造)を行う方はいます)
1番の理由は、鋳造は専門のキャスト職人さんにお願いした方が早くて綺麗だし、
全体的な工程や作業スピードを考慮すると、結果的にメリットの方が多いからです。
その間、Misabouでは何をするかというと…
鋳造工場に送っている間に、他の作業を行うためです。
打ち合わせ
デザインアップ
アレンジアップ
原型製作
仕上げ加工
問い合わせ対応
スケジューリング…等々。
これらの業務作業を、常にオーダー20~30件分並行して(1人で)行っていますので、鋳造を外部で行うということもMisabouでは必要になってくるんです。
*というわけで、先のご依頼分で(概ね2週間先位まで)スケジュールが埋まってしまうので、ご相談時点で、ご希望納期に間に合わないなんてことも実際にございます。
ご入用日がお決まりの方は、出来るだけお早めにご相談くださいませ^^
Misabouでは、作り方のプロセスはあくまでも方法の1つであり、”どう作るか” よりも、
”(誰のために)どうのようなデザイン・物を作るか” を、より重要視しています。
そして、その作品を各お客さまに満足していただけるということ。
これが、何よりも重要だと考えています。
お客さまの喜びは、職人としての喜びなんです。
そうこうしているうちに、鋳造から戻ってきたリングの仕上げに取り掛かります。
まずは、鋳造(キャスト)をすると必ずついてくる「湯口(湯道)」を切削除。
リングについていた余分な ”おへそ” が無くなったら、サイズ出しをして目的のサイズに調整します。
リングの号数は、17号(気持ち大きめに)。
サイズ出しが済んだら、研磨をして仕上げていきます。
凹状に彫った箇所は、よ~く見るとわざと粗めにテクスチャ加工。
この後、いぶし加工を行いますが、使い込んで燻しが薄くなってきても、「味」が出るように”隠し味”を加えています。
(かなり使い込まないと、隠し味は味わえないかと…^^。)
最後の最後に「燻し加工」で、メリハリをつけて~
完成です。
どうしてもリングを指に着けられないシチュエーションの場合に備えて、
チェーンをお付けします。
(チェーンの種類は、あずきチェーン)
将来的に、サイズ直しが出来るようにリングの後ろ側(手の平側)はデザインを完全には繋げていません。
ギター弾いたり、マイクを持ったりしてもあまり邪魔にならない(だろう)程度のボリュームにしています。
厚みは控えめでも、デザイン的なボリュームはつけています。
実際の厚みよりも、ボリュームがあるように見えるように…。
完成した作品は、ケースに入り主の元へ旅立っていきます。
この指輪を着けてマイクを握る姿を想像してみると…
格好いいじゃないですかぁ♪^^
Misabouでは、オーダーいただいた品物は”商品”ではなく「作品」だと考えています。
あなただけの、あなたのためだけの、そして あなたと一緒に作り上げる世界に1つだけの「作品」。
大切な人へ送るあなたの想いを形にした作品。
自分へのご褒美に贈る、記念の作品。
Misabouでは、「特別」を形にするお手伝いをさせていただいています。
あなたの”特別”も、作品にしてみませんか?
最後まで読んでくださり、ありがとうございますn(_ _)n
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