高知のオーダーメイドジュエリー専門工房のMisabou Studioです。
今回のオーダーは、リバーシブル仕様のデザインのシルバーネックレス。
最初は、
通っているジムのロコがかっこいいので、そのデザインのネックレスを作っていただけたらと思ってメールしました。
あまり目立ちすぎず、でも小さすぎず…位な感じでお願いしたいのですが・・・
というご相談でしたので、実は丁重にお断りしたんです。
ブランドや会社や店、団体等のロゴをそのまま用いての製作は、商標権や意匠権侵害となるため出来ないんです。
＊ロゴの持ち主であったり、ロゴを使用するにあたり権利を持っている方などを除き、当方では商標権等を有したロゴやマークを使った第3者からのご依頼はお請けしておりません。
そこで、提案です。
ジムのロゴというのが、ダイアモンドのカットデザインをモチーフにしたデザインだったので、
ロゴと同じデザインは無理だけど、ごく一般的なダイアモンドのカットデザインを取り入れてみてはどうかと・・・。
それなら、特に○○権には触れるようなこともなく可能ですから^^
その提案を踏まえて、
・自転車の前輪をロゴで作っていただくなどのアレンジ
・表面と裏面を自転車の前輪と後輪にするとか。できれば表面が前輪で。
・ダイヤの表面をリングの様に作って、チェーンを通す
というご希望をいただきました。
早速に、デザインアップです。
提案デザインの中から、一番シンプルなものがピックアップされました。
”線は少し太めにして、裏と表でリバーシブルな感じで”
”大きさは500円玉くらいで”
ご希望に添って、デザインを修正していきます。
最終的なデザインが決まれば、製作開始。
細部まで慎重に手を入れていきます。
細かい部分はスコープ（作業用顕微鏡）で覗きながらの作業。
チェーンを通す部分も原型の状態で一気に作ります。
チェーンは、甲丸チェーン（ハーフラウンド）を使用する予定
そのチェーンが通るギリギリの大きさにしておきます。
ダイヤデザイン部分は、当初は500円玉サイズとのご希望でしたが、最終的に100円玉サイズ（＝22.5mm径）で製作することに。
原型が出来ました。
表と裏で彫りを逆にしています。
▲画像の三角印を左右に動かしてみてください。
さて、原型チェックの時間です。
すごくよくできていて嬉しいです。
との事で、ディテールは問題なかったのですが、ここで発覚したのが・・・
1箇所だけ、線を彫らないといけない箇所が彫れていなかったとのご指摘が・・・。
それに気づかないなんてぇ～～～～><;スミマセン(汗)
裏面の画像のバチカン（チェーンを通す）部分のすぐ側の部分に線が入ってないんですが、わかりますか^^;？
原型の場合は修正も比較的容易に可能なので、急ぎ修正！
原型が出来たら、鋳造です。
↓鋳造から戻ってきた状態。表も裏にも「ヒケ」や「ス」といわれる、いわゆる鋳造時のエラーが見えます。
厚みもあるのでエラーを心配していたのですが、やはり・・・という感じでした。
が、私は根っからのポジティブさんなので、「この厚みでこの程度なら軽傷でしょ。大したことない！」ってことで
エラー部分は修正しながら、研磨をしていくことに^^
彫りも深めに入れていたので、多少研磨しても大丈夫！
エラーも無事に修正できました♪
表面を整えながら、仕上げへ。
チェーンを通せば完成です。
首周りが33cmとのこと。
あまりネックレスを着けたことがないから、長さや太さをお勧めがあれば教えて欲しいとの事でした。
体格や体型にもよりますが、一般的な男性用のネックレスの長さは50㎝が基本となります。
45cmは、喉元へくる短めスタイルのチョーカーとなります。
60㎝になると、大体はチェーンをそのまま被ることが出来る長さです。
↑ご参考までに^^。
今回は、50㎝の長さでご用意しました。
チェーンの種類は、ハーフラウンドという「甲丸チェーン」。
いぶし加工で全体に締まり、カッコ良くなりましたね^^
側面も厚くして重くならないように、でも、薄くして軽々しさが出ないように・・・。
表と裏でイメージが違うので、その日の気分やファッションなどによっても変えて楽しめますね。
ダイアモンドのメタルバージョン、完成です^^
最後まで読んでくださり、ありがとうございますn(_ _)n
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