オーダーメイドジュエリー専門工房のMisabou Studioです。
今回のオーダーメイドは、既成の指輪には無いほどの「超幅広リング」!!
■2cm幅
地元、高知のお客様からのオーダーです。
Misabouをご利用いただく方の9割以上は県外や遠方の方なので、オンラインでのやりとりの上でオーダーメイドを頂くことがほとんどですが、地元のお客様は直接ご来店いただいて、お話を伺うことが多いです。
今回のご依頼者様も、ご来店いただいてからのご縁でした。
一関節が隠れる位の幅のリングが欲しい
これが、一番のご希望でした。
他店様も見て回ったようですけど、そんなに幅が広いリングは無かったとのこと。。。
しかも、ペアで。
(ですよね・・・。無い・・ですよね^^;)

さっそく製作をさせて頂くことに♪

幅広にするにしても、指に着けた時に指を曲げることが出来ない・・・
なんてことになると本末転倒。
そこで、ワックス原型を数型作って見ていただくことにしました。
■平打ち
デザインは究極のシンプル。
「平打ち」といわれるフラットなフォルムの指輪です。

幅が全周均一なタイプと
幅の片方だけ角度をつけたタイプと
幅がグラデーションになるタイプ
の、3通り。
女性用は11mm幅なので、同一幅で問題なし!
男性用が18mm幅のご希望なので、着用時に指を曲げ難くなることが予想されるため3通りのワックス原型を用意。

お指のサイズは、男性用が15.5号。
女性用が6号。

ただ、これほど幅広だと指輪側での号数の調整が必要になります。
例えば、
仕上がりの指輪の号数は、男性用を16.5号に。
女性用は7号になるよう仕上げます。
更には、
“鋳造”工程を経ると、収縮が生じるためその分も計算を予めしてワックス原型を製作する必要があります。
そのため、
ワックス原型の号数は、男性用が17号。
女性用が7.5号で原型製作します。

↑こちらの男性用(画像左)が、片側だけ角度をつけて指の曲げ伸ばしをし易くした仕様です。
これで最終決定!!
■仕上げ
ワックス原型が仕上がったら、鋳造をします。
今回のご希望素材は、シルバー。

↑鋳造してシルバーになって工場から戻ってきました。
湯道という鋳造時に生じる凸状の突起を切除したら、一度「なまし」をします。

「なまし」は、シルバーの場合、金属に熱を加えた後に急冷することで地金を柔らかくする事をいいます。
そうすることで、加工をし易くします。

なます目的は、サイズ合わせ。
鋳造後は、目標のサイズと少し違っているため調節をして合わせます。
サイズを合わせたら、サイズフィッティングのため内側のみを仮仕上げ。

試着を終えて「OK」となったら、最終仕上げへ。

厚みを1.5mm厚みに整えながら、研磨をして仕上げていきます。
完成。


男性用が18g、女性用が9.6gの仕上がりになりました。
表面は、鏡面仕上げで光沢ありありに♪
オーダーメイドというと、「折角だし、あれもこれも・・」と、
色々と詰め込みがちになりやすいんですけど、そぎ落として
余計なものは一切加えない。そんな、とてもシンプルだけど、
他にない二人だけの“こだわりワイドリング”
こんなペアリングやマリッジリングも格好いいですよね♪
こちらのリングを着用なさるお二人も、とても格好良くて素敵なカップルです^^
あなたも、是非素敵なペアリングを作ってみませんか?
Misabouがあなたの想いを形にするお手伝いを致します^^