高知のオーダーメイドジュエリー専門工房のMisabouです。
今回は、男性用ネックレスのオーダーメイドのご依頼です。
イルカと狼とアクアマリン
↓下の画像は、お客さまがお持込になられたデザイン案。
お求めのイメージが一目瞭然ですね。
デザインに対するご希望は、
・縦長プレート 縦35㎜×横10~15mm
・真ん中にはアクアマリン(ラウンドカット)、その周りに小さいアクアマリンを2個
・上側へイルカ、下側へ遠吠えしている狼。凸彫り
です。
悩んでいるポイントは、「横幅」とのこと。
プレートの横幅と、モチーフの向きや角度を違えたアレンジ案を用意し、ご提案します。
ご検討いただき、
このデザインでお願いします。できたら、このイルカはこっちのイルカの向きでお願いします
と、ご要望いただいたので、希望を踏まえて再アレンジをしてご確認いただきます。
ワックス原型修正後、仕上げへ
デザインが決まれば、いつものように~原型製作から始めます。
モチーフは凸彫りですが、どの程度の盛り具合にするかの塩梅は・・・私次第なわけですが、
その辺りも含めてデザイン時から頭の中で大体イメージは出来ていますので、それを実際の形にしていきます。
あ、実際に製作しながら立体感を見極めていくことももちろんありますよ~^^
毎回毎回、完璧に頭の中で出来上がっているわけではありません。
でも、”大体のイメージ”はできています。
原型が出来たら、原型チェック!
この時点で、1度確認をしていただきます。
平面画で見たデザインが立体的になった状態がどんな感じなのか・・・。
少しずつ形になっていく工程をお楽しみにいただけます♪
今回…実はここで原型修正が入りました^^;
デザイン画通りの輪郭でイルカを凸彫りにしましたが、厚みがつくことで かえってイルカが締まったように見えたようで、
全体に細いということで、イルカの存在感をもう少しアップすることに。
修正する前と後では、ぷっくり感が出てイルカらしさが出たように思います^^
原型チェックでOKが出たら、鋳造をします。
鋳造あがりの状態がこちら↓
立体感が大事
余分な部分は切除したり、色々な工具類を駆使しながら地道に研磨をしていきます。
イルカと狼の凸部分を磨いて~
背景部分も全体に磨きを入れます。
最後に、石留めをして完成です。
イルカと狼の周りはいぶし加工で、立体感を強調させました。
凸彫りの立体感は、この位。
高すぎず、低すぎず・・・。
使用チェーンは、シルバー2面カットあずきチェーン。
チェーン幅は、2.0㎜。長さ50㎝。
月に向かって吠える狼にも、ジャンプしたイルカとその水しぶきのようにも見える・・・
想像を掻き立てられるようなデザインですね。
3種類のトリプルモチーフデザインのネックレスが無事に完成しました。
あなたがお好きなモチーフ、想い入れのあるモチーフはありますか?
それはどんなモチーフですか?
オーダーメイドに携わらせていただいていると、色々なこだわりや想いを持った方とご縁をいただく機会が多いです。
そして、いつもいつも新しい発見や刺激をいただいています。
それらを形にしていく現場が、ここです↓
画像は、2016年当時の工房。
今よりも、ずっともっとスッキリしてシンプルな状態です(笑)
3種のネックレスを製作したのも2015年末頃~2016年初めにかけてなので、丁度この時期です。
今、このブログを書いているのは2018年。
今は、工房も移転し新たな環境の中で日々製作に取り組んでいます。
実は、ブログの実例更新と現在とではタイムラグがあります^^;
コツコツ更新で少しずつですが、実例としてご紹介させていただいています。
以前に製作した作品を、あの時はああだったな~とか、こうだったな~とか思い返しながら、
また、記録した書類を見返しながら、改めてオーダーの作品を見返す時間が持てることは
製作時の想いや、こだわった部分やお客さまとのやり取りなど含めて、
客観的に見返すことができるので私にとっても、ある意味”新鮮”な時間です。
ご紹介しているオーダー実例に出てくる作品は、全て私の手元には残ることがないものばかりですが、
全て思い入れのある作品ばかり。
まだまだご紹介したい作品が次々と待っている状態で、ブログが製作に追いついていないのが現状ですが、
これからも引き続き【不定期コツコツ更新】を続けてまいります!
最後まで読んでくださり、ありがとうございますn(_ _)n
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